心身のケアに各種リラクゼーションを!
御希望にあわせて御参加いただける各種リラクゼーションメニューです。
- 坐禅:月1回1時間30分(会員500円/回、非会員1000円/回)
- 自律訓練法:月2回1時間(会員500円/回、非会員1000円/回)
- ハーブ・アロマテラピー:月2回1時間(会員500円/回、非会員1000円/回)
- ヨーガ:月2回1時間(会員500円/回、非会員1000円/回)
- 合唱団いきのちから:月2回2時間30分(会員限定1000円/回)
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坐禅
基本的なねらい
がんという診断を受けた場合、それだけで自分を見失ってしまいます。生命の危険がありますし、さまざまな事柄が錯綜して、頭の中が真っ白という状態になります。そこで患者さんが陥りがちなのが、医師に何もかも頼り切ってしまうという状態。しかし、医師といえども万能ではありませんから、任せきりにすることはできません。医師やご家族などとの話し合い、情報交換の中から、最終的には患者さん自身が治療法などについての選択をしていかなければなりません。
そんなときに、坐禅というのは、自分が置かれた状況を正しく見つめ、自分を取り戻すための一つの方法です。その中身は、坐禅を組むことによって、まず頭の中を空にするということ。坐禅は一種の呼吸法です。坐禅を組んで、呼吸に意識を集中することによって、常にある不安などの雑念から離れ、頭の中をいったん空にする。その上で自分の行うべき事柄を正しく見つめてもらうというねらいで行っているものです。
また、坐禅の指導には禅宗の僧侶の方があたられます。坐禅の後には法話の時間をとってあり、連綿と続く仏教での生死観、世界観にもとづく話の中から、個々の方々がこれから行う事柄について、ヒントを得ていただきたいと考えています。
坐禅の具体的な中身
坐禅の時間は、京都・大徳寺龍泉庵の松濤諦雲住職の指導により行われており、座り方の指導から始まりますので、初めての方でも安心して参加できます。
1)坐禅の組み方
まず座布団を2枚重ねで敷きます。その上の1枚を二つ折りにしてお尻の下に敷き、段差をつけます。座ったら、まず右足を身体に付けるように引きます。その右足の上に左足を載せ、前に手を付いて少し位置を調整します。
背筋を伸ばして座り、その背筋の上に頭が載っているという姿勢を取ります。
手は、右手の手の平を上に向けて股の上に自然に置きます。その右手の上に、左手の手の平を上にして載せます。そして両手の親指同士を付けて、ちょうど手の平と両親指で半円になるような形を取ります。これが、いわゆる蓮華座の姿勢となります。
目は完全につぶるのではなく、少しだけ開けた“半眼”。さらに、口の中で舌を上あごに付けておきます。こうすることで、つばが口の中にたまることなく、自然にのどを下っていきます。
2)呼吸法
坐禅を組んでいる間は、腹式呼吸をゆっくりと行います。まず、時間をかけて息を吐きます。その吐く際には、「ひとーーつ」と頭の中で唱えます。「つ」で完全に息を吐ききります。吐ききると横隔膜が動いて、胃腸の動きも活発になります。
続いて、ゆっくりと息を吸います。
以上を繰り返して呼吸しますが、吐く際に「ひとーーつ」「ふたーーつ」と頭の中で数えていき、「とーーお」まで10回行ったら、また「ひとーーつ」に戻るといった形で繰り返します。頭の中は、数えることと呼吸をすることに集中させます。
3)一区切りのつけかた
以上を15分ぐらい行ったら一区切りつけます。坐禅をやめるときは、まず目を開けて、顔や肩、腕などを手の平で撫でて、徐々に意識を戻します。そして、足を伸ばしてリラックスさせます。
4)坐禅中のこと
坐禅中は、呼吸と、呼吸を数えることに意識を集中させますが、他の事柄が頭に浮かんできても、「だめだ雑念が浮かんできた」などと強いてそれを追い払おうとするのではなく、雑念が浮かんでいることに気づいたら、自然に意識を呼吸と数えることに戻すようにします。
坐禅中には、松濤住職がときどき警策(きょうさく)を持って回ります。警策を受けたいときには、住職が通りかかられたときに合掌して一礼します。
自律訓練法
基本的なねらい
自律訓練法は、人間の心身を緊張状態から弛緩(リラックス)状態へ、また興奮状態から鎮静状態に調整するための方法です。いわば、生活の中で意識的にリラックス状態をつくりだすための方法といえます。
現代人はストレスに囲まれて生きているとも言われます。ストレスは、まったく悪いばかりものもとは言えませんが、大きなストレスに常にさらされていれば、心身症、神経症といった病気の原因ともなりますし、またがんもストレスが悪化の一つの要因になると言われています。
自律訓練法は、心身の緊張状態を緩和することで人の心にかかるストレスを軽減させるための方法で、心身症や神経症など自律神経症状の治療・予防の方法として用いられています。がん患者さんは、日常的に大きな不安(ストレス)をかかえていて、それが何かのきっかけで頭をもたげてきて、過敏になりやすい。そんな患者さんが、心の安定を取り戻すための一つの方法となるものです。
自律訓練法の具体的な中身
自律訓練法の時間は、臨床心理士・産業カウンセラー佐藤仁美さんの指導により行われています。
1)姿勢
自律訓練法を行う姿勢は、仰臥位(仰向けで横になった状態)、単純椅子姿勢(背もたれのない椅子に座った状態)、安楽椅子姿勢(背もたれのある椅子に座った状態)の三種類。その中で、Japan Wellnessでは“安楽椅子姿勢”もしくは“単純椅子姿勢”で行っています。
椅子に深く座り、両足を肩幅程度にして、両手をそのももの上に置きます。要するに自然に座った姿勢で、その姿勢のまま目を閉じます。
2)標準練習【その1】
Japan Wellnessで実施するのは、自律訓練法の中でも「標準練習」といわれるものです。
背景公式(安静練習):「気持ちが落ち着いている」
自然に座って目を閉じた状態で、頭の中で「気持ちが落ち着いている」と数回繰り返します。この言葉は、以後の第1公式などを練習する際に、適宜頭の中で唱えます。
第1公式(四肢重感練習):「両手が重たい、両足が重たい」
次に「両手が重たい」と頭の中で繰り返します。その際、両手がリラックスしている感覚を思い描き、言葉を頭の中で浮かべます。
それを何回か繰り返したら、「両足が重たい」と繰り返します。また時々「気持ちが落ち着いている」を入れたり、また「両手が重たい」「両足が重たい」と頭の中で考えます。
こうした繰り返しの中でも、両手両足の重量感が出てきているかどうかを感じ取るようにします。手足がだるい感じや重たい感じが出てきていれば、リラックスしている状態となっているということです。
3)消去動作
上記の練習は5分ほど行いますが、終えるときにいきなり目を開けるとめまいや頭が重い感じが残ったりしますので、まず目を閉じたまま両手を握ったり、ほどいたりを数回行い、次に腕の曲げ伸ばしを数回行い、大きく伸びをした後に目を開けます。
4)日常的に練習する
上記の標準練習は、Japan Wellnessでやり方を学んだ後も、1日に2、3回練習をしていただけるとより効果的です。
5)標準練習【その2】
第1公式の練習で重量感が得られるようになったら、第2公式~第6公式を練習してもかまいません。ただし、公式によっては、疾患、体調などにより練習してはならない場合もありますので、ご注意ください。
第2公式(四肢温感練習):「両手両足が温かい」
第3公式(心臓調整練習):「心臓が静かに規則正しく打っている」
注意:心臓疾患、もしくは心臓に強い不安や懸念を持っている人は第3公式は練習すべきではありません。
第4公式(呼吸調整練習):「楽に呼吸(いき)をしている」
注意:呼吸器系の疾患や機能障害(気管支喘息や過換気症候群など)をもつ人は第4公式は練習しないでください。
第5公式(腹部温感練習):「お腹が温かい」
注意:消火器系の疾患(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎など)や糖尿病の人、また妊娠中の人は、第4公式は練習すべではありません。
第6公式(額部涼感練習):「額が心地よく涼しい」
注意:この第6公式練習中や練習後に頭痛や片頭痛が繰り返し生じる場合は練習を中止してください。
ハーブアロマテラピー
日常生活の中に心地よい状態をつくりだす
ハーブアロマテラピーは、原則月2回行われることになっていますが、その内容は実に多彩。毎回、違う内容で行われています。
例えば、2001年7月~8月は次のようなもので、すべて“実技指導”つき。
芳香浴:ハーブの「精油」を使って好きな香りのパウダー作り。
ティータイムのすすめ:おいしい紅茶の淹れ方。紅茶がもつ薬用効果。
ハーブクラフト:ドライハーブで作る「ポプリ」。自分だけの香りの楽しみ。
部分浴:お風呂に入れないときなどに、精油を使った部分浴(手浴、足浴)の方法。
ハーブティー:夏の疲れやすいときに、ビタミンCたっぷりのハーブティー。
ハーブバス:身体によいお風呂の入り方や、ハーブを使ったバスグッズを作る。
温湿布、冷湿布:部分的な症状を緩和する湿布を、香りをプラスして作る。
ハーブというのは薬用植物、すなわち「薬草」のこと。そしてアロマテラピーというのは「芳香療法」と訳されています。
市販の書籍によると、「レモンの香りをかぐと、さわやかな気分になったり、ペパーミントの香りで頭がすっきりすることがありませんか。アロマテラピーとは、ハーブなどの自然植物が生み出す芳香の成分を利用して、肉体や精神を健康にするという自然療法のひとつです」(『はじめてのアロマテラピー』池田書店刊)とのこと。
また、「療法というと、病気やケガを治すために用いられるものと思われがちですが、アロマテラピーは予防という面ももっています。人間には本来、自然治癒力(自分で治そうとする力)が備わっていて、ストレスなどの影響でこの力が発揮できなくなると病気になることがあります。たとえば、疲れたときに甘くてやわらかい香りをかぐと、なんとなく元気になったり、気分が悪いときにはスッとする香りのお茶を飲むことで回復できたり。香りは心身をリラックスさせ、自己治癒力を高める効果があるのです」(同)とも。
要するに、Japan Wellnessでのこの時間は、ハーブの香りなどを利用して、患者さんたちの生活の中に心地よい時間と空間をつくりだすことがねらいで、そのための実技指導も行っています。
この時間を担当するはらださんは、アロマテラピーアドバイザー、ハーブインストラクター、ティーコーディネーターなどの資格を持つ女性。利用する素材は、ハーブそのものであるドライハーブ、ハーブのエキスを抽出した精油(エッセンシャルオイル)、精油をキャリアオイルで希釈したマッサージオイルなど。そして、こうしたハーブだけでなく、紅茶や中国茶といった素材も採り入れています。
最近では、ハーブやハーブを使ったオイルなどを販売するハーブショップもだいぶ身近になってきていますので、参加者はJapan Wellnessのこの時間でやり方を学んでいただいて、ご自分の生活の中に取り入れていくことが可能です。
それにしても、ハーブの利用方法は実に多種多様。飲む、食べるはもちろん、香りを楽しむ、お風呂、部分浴、マッサージなどなど。そして、自分の好みの香りや素材をブレンドしたり、ポプリなどを作る、あるいはハーブそのものを育てるといった、「創りだす喜び」も味わうことができます。
はらださんは、こうした多様なハーブの利用方法を、可能な限り参加者に楽しんでもらいたいとのこと。そこで、冒頭に紹介したようなバラエティ豊かなメニューになっているというわけです。
「ハーブを使った療法は、アロマテラピー、ハーブティー、クラフト、これが大まかな三筋なんです。そこに紅茶を入れてみたり、中国茶が入ってみたり、1クールという形でくくりたくないので、いつきても何か違うことが入っているようなカリキュラムを組むようにしています。ここまでやったら終わりということではなくて、ずーっとここに通っていただいたとしても、日常生活から少し離れて何か心から楽しい時間が過ごせる、そういう状態を作っていきたいと思っているんです」と話しています。
ヨーガ
ヨーガはインドが発祥の実践の科学です。ヨーガは、ゆっくりと無理なく、身体を動かしながら呼吸を整え、心を静かにしていきます。どなたでも参加できる実技指導を行っています。
合唱団いきのちから
合唱団いきのちからは、参加いただいた方に、参加いただいた仲間と一緒に歌を歌うことを通して、その一日を楽しんでいただくことをモットーに、呼吸法、発声法、そして合唱の練習を行っています。


